我孫子市九条の会

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・９条世界会議レポート・

　１部＝「世界の希望としての９条」をテーマに、挨拶と基調講演が行われましたので、 基調講演（マイレッド・マグノイアさん）の一部を紹介します。
「紛争を暴力でなく、対話によって解決する。日本の９条は、そのような世界のモ デルになります」
日本の平和憲法の核心は、前文そして第９条にあります。そこにおいて、戦争を放棄し、戦力の保持を禁止し、そして国の交戦権を否定しているのであります。そ のことは常に、多くの人達を勇気付けてまいりました。この６０年間には、日本国 憲法は、軍備撤廃、軍備廃絶の基調を作り、そして、東アジアにおける、平和の維 持に貢献し、世界の人々に希望を与え続けてまいりました。
日本国民は、高い技術の面で達成をしてきた、大きな成果を祝する当然の権利が あります。日本はその資源を戦争や軍事に浪費することなく、国民の生活向上に役 立てることで、何を達成することができるのかと言うことを、正に世界に示してき ました。
しかしながら、一方で、日本政府の中にも、そして日本の社会の中にも、平和的 政策を損なおうとし、日本の平和憲法と、第９条を放棄してしまおうと考えている 動きがあると言う事について、多くの人達が、憂慮の念を持っています。
平和を愛する全ての人々は、その手を携えて、こういった後退の動きに反撃をし、 そして、協力と相互理解に基づいて、平和な日本、そして平和な世界を築き挙げる 様々な努力に対して、全面的に支援をしていく必要があります。私は、ここ日本に おいても、平和を願う日本国民のみなさんと共に手を取り合うこと。また、９条を 守ろうと様々に闘っておられる人達に対して、支援の手を差し伸べることが出来て 大変うれしく思います。
現在提案され、進もうとしている日本の再軍備及び軍事化は、アジアの人々の安 全を損なうものであり、そして恐怖を醸成し、更には東アジアの軍拡競争の引き金 となり得るものであります。９条をないがしろにするという事は、軍国主義、民族 主義を強化することにつながり、いつでも日本を攻撃目標にし、世界をより危険な 場所へと変えてしまう面が在ります。　――後略――
（マイレッド・マグワイア　北アイルランド/1976年ノーベル平和賞受賞）

　2部＝「戦争のない世界を創る」をテーマにパフォーマンスとゲストによる話が行われました。ここでは、日本でも、我孫子でもお馴染みのベアテ・シロタ・ゴードンさ ん（アメリカ/元ＧＨＱ憲法起草者）から、「日本憲法はアメリカからの押し付けられたものだと言う人がいますが、自分の国より良いものを押し付けたりしますか」 と話されました。

　3部＝「ＭＵＳＩＣ　ＬＩＶＥ」で、盛り上がりました。

第2日（5月5日）は「9条を生かす　分科会」として、6シンポジウムと2特別フォーラ ム、課題別セッションやライブ・シネマなど、多彩な取り組みが行われました。 私は、アジアの中の9条（シンポジウム２）、環境と平和をつなぐ（シンポジウム４）、 国際法律パネル（特別フォーラム２）に出席しました。

第3日（5月6日）は「まとめの総会」が行われ、司会者から、「貢献と団結に拍手を」か ら始め、会場からも多数の発言があり、池田香代子さんが「新たな一歩を。沖縄には9条がない状態と、平和の集まりを構築しなければならないのは不幸なこと。また、平和の構築を歴史の本流に」と閉会の辞を述べられました。 　　　 （岩井　康）

１５年ぶりの逆転
　 讀賣新聞４月８日付けによれば「憲法改正」よりも『反対』の声が0.6パーセント多くなり、同紙が1981年以来続けていた調査で15年ぶりに改正反対（憲法守れ）派が多数になったという。
　 憲法全体については15年ぶりの逆転だが,9条については「改正反対」派がずっと多数だったという。

逆転の原動力となった「九条の会」
「新聞赤旗」4月9日付けでは讀賣新聞の記事を紹介しつつ、逆転の原動力が「九条の会」の草の根からの発展にあることを示している。　
９条の会に対抗する地方拠点をつくれ
今年３月４日の「新憲法制定議員同盟」総会で、会長―中曽根康弘　副会長−前原誠司（民主党副代表）　顧問−鳩山由紀夫（民主党幹事長）などの人事を決めた。新しい顧問には安倍晋三、伊吹文明（自民党幹事長）、谷垣禎一（政調会長）、町村信孝（官房長官…政府代表で）以下のもと会員数191人と発表された。
総会では　�@憲法審査会の始動（国会での審議を促進）　�A自、民、公からの会員拡大を　�B「九条の会」に対抗していくため、地方の拠点作りを　などの当面の活動方針を決めた。　国会審議を促進するための賛同署名には国会議員の353名が応じているという。（自民282人　公明35 人　民主26人　その他10人）

逆流を許さない
　 同総会では、「我々と正反対の勢力『九条の会』と称する勢力が、全国に細かく組織作りができておりまして、それに対抗して行くにはよほどこちらも地方に拠点を作って…そこが今後の活動の大きな焦点」どの活動方針を説明。
「各党の府県支部に憲法改正の委員会をつくり、全国的な網を張って…超党派の全国的な国会議員、地方議員の連合の会をできるだけ早期に」と中曽根会長。
改憲派の「方針」はわかった。これまでつくれなかった「九条の会」に対抗する組織作りと改憲の運動への焦りも見える。あせりをそのまま封じ込める鍵もまた、「九条の会」の運動と組織の発展にあることは相手が教えてくれている。

身近な"変化"に機敏な対応を
映画「やすくに」への圧力。ビラまきへの不当判決にはビラまきで応じよう。我孫子市は国民保護法の地方具体化版「危機管理対策委員会」に災害対策も水防もみんな押し込んでしまった。そのうちに手賀沼からテロリスト集団が…などと訓練でもやる気なのかと思ってしまう。どこぞの自治体みたいに。
アンテナは高い方がよい、反撃は機敏に、仲間は多い方がよい、小異を捨てて大同につこう。（N・T）

パネル討議．満州体験を振りかえって。私と満州．明日への提言　
　 パネリスト　　岩見隆夫さん（政治評論家）
　　　　　　　　 高野悦子さん（岩波ホール総支配人）
　　　　　　　　 なかにし礼さん（作家・作詞家）
　　　　　　　　 山田洋次さん（映画監督）
　 コーディネーター　藤原作弥さん（ジャーナリスト・日立総研）

このＤＶＤは国際善隣協会主催、ＮＨＫ後援で満州引揚６０周年記念の集いとして2006.11.27に九段会館でおこなわれたものを録画したものです。
６月５日（木）湖北台近隣センター大会議室
　　　　　　　　　　　　 13：30開場　１４時開会　
　　 上映後フリー討議します。16：30終了を予定しています。入場は無料です。
主催：我孫子市九条の会・湖北台