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2008年9月 |
総会と講演会のご案内 |
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第一部は一般公開の講演会です。 会員以外の方にも、聞いていただくため一般公開の講演とします。お知り合いの方をぜひお誘いください。 |
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1 0月18日(土)午後1 :30より ところ: けやきプラザ 9階 我孫子南近隣センター ホール ◆第一部:1:30〜2:30 ( 質疑応答2:30〜2:50 ) 講 演:木村庸五さん ( 一般公開 ) (我孫子市九条の会会員、日弁連憲法委員会委員) |
( 休憩 2:50〜3:00 ) |
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◆第二部:3:00〜4:30 第3回 「我孫子市九条の会」総会 (会員対象) ・活動報告、会計報告、活動方針 ・これからの活動に向けての意見交換など |
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アフガンの地でアフガン人と共に生きる |
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6 月 1 日(日)イトーヨーカ堂 3 階のアビーホールで中村 哲さん(ペシャワール会現地代表)による「アフガンの地から平和憲法を考える」という講演会が開かれました。参加者は約 340 人。 人の健康確保のためには、綺麗な水と豊かな食料の確保が必須条件であると考え、医師である中村さんは、まず、アフガニスタンの村々で、アフガン人と共に水源確保事業を開始し、井戸の掘削を中心に、伝統的な地下水路である「カレーズ」の修復作業をおこいました。 |
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掘削には、すべて現地で調達できる道具を使い、完成した井戸の数は千数百本とのことです。また、日本の農業土木技術を独学で勉強して、潅漑用水路の作成にも着手し、 2007 年 4 月には 13km が完成し、現在第二期工事を進めているとのことです。それらの地域では、荒廃して沙漠状になった土地がふたたび緑豊かな農地に生まれ変わりました。潅漑用水路の作成には日本で古くから使われていた「蛇籠」が大変有用であるとのことでした。「蛇籠」とは丸く細長く編んだ籠の中に、石や砕石などを詰めたものであり、河川工事の護岸・水制などに用います。籠に入れた石の間に多くの微生物や水棲動物が繁殖して、水の浄化にも一役買っているようです。現在、松戸市の江戸川でも見ることが出来ます。 中村さんの信条は、現地の人の要求に基づいて、現地の人と共に、現地で調達できる手段を用いて仕事を進めるということでした。医者と薬以前に、綺麗な水と豊かな食料が必要であると知ると、医師としての仕事だけではなく、農業土木技師となって現地の人と共に泥まみれになって働くことによって、アフガン人の信頼を得ることが出来たということでしょう。 |
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伊藤和也さんはペシャワ−ル会の活動に共感して、 2003 年以来アフガンで、アフガン人と一緒に農業振興のための活動していました。その伊藤さんが武装グループによって拉致され殺害されました。このような武装グループの蛮行を絶対に許すことは出来ません。この事件の背景には米軍主導の多国籍軍がアフガンでの軍事作戦を強化し、治安が日々悪化している現状があることは間違いありません。海上自衛隊はこれら米軍など多国籍軍の艦船に無料で給油・給水活動をして、アフガンの治安悪化に一役買っています。政府与党は米軍などの戦争を支援するための「新テロ特措法」の延長をたくらんでいます。 アフガンで活動する中村さん、伊藤さんをはじめとする NGO の人たちの思いは「軍事的手段で紛争を終わらせることは出来ない」ということです。 一日も早く米国の戦争政策に荷担しない日本にすることが、強く求められています。そのためにも、世界に類がない第九条を持つ日本国憲法を守り抜く必要があります。 (浅見輝男) |
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九条の会・湖北台「憲法・平和を考える」に参加して |
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九条の会・湖北台の集いは 7 月 19 日の会で 3 回目になる。毎回新しい参加者と出会えて嬉しい。この地域で少しずつ輪が広がっていることが感じられる。 今回は 4 丁目在住の岡村さんが、戦争に進んで行く時代の陸軍の横暴な所業と、東京大空襲の恐ろしさを語った。当時、米軍の主要な武器であった焼夷弾をボードに描いてその火力の凄まじさを説明されたが、私は戦後、町じゅうに落ちていた焼夷弾のカラを縦に並べて庭の花壇の仕切りを作ったことを思い出した。いかにたくさんの焼夷弾を東京中に落し、焼き尽くしたか、ということだ。岡村さんは「平和のために、戦争がどんなに悲惨で非人間的なものかを語り継いでいく」と結ばれた。 ついで 10 丁目在住の増田都子さんの報告。教員だった増田さんは中学の社会科の授業で、憲法前文を生徒に暗記させたそうで、その生徒たちの感想文を紹介した。みな純真な気持で、平和を希求する憲法の崇高な理想に感動し、その精神を大切にして生きたいと述べている。 フリートークで、教育現場からの声がいくつかあったが、衝撃的だった。 ◇「日の丸・君が代」については訴訟もあり、度々ニュースで見聞きしてきたが、式典のし方の強制、学校運営の非民主的な様子は耳を疑うほどだった。職員会議で挙手は許されない!? 先生は自由にものが言えないのだろうか?信じられない! 先生の人格・人権が認められていない学校で、理想を持ったり主体的に思考できる子どもが育つだろうか。学校の目標に“自主・自律”などと掲げているところが多いと思っていたが、もしかして今は“協調・従順”とかに変わっていたりして・・・? 『専制と隷従、圧迫と偏狭』のなかで教育されては、子ども達は自分の未来に希望を見出せないだろう。多発する青少年犯罪とも無関係ではないと思われた。 どんな角度から取り組めばいいか、最前線で奮闘している方々に学びながら、この事態打破のために何ができるか考えねばならないと痛感した。 (M・K) |
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◇教えられるところがたくさんあり、とても有意義な会でした天皇制の問題でも、戦争の問題でも、何故、多くの人々が、天皇を心から神と信じたのか、 何故、戦争が正義の戦争と信じておったのか、 多分、決して少なくない人々は、天皇を神であるなど、信じておらなかったのではないでしょうか 生物学的に考えても、神など存在しないことは、科学的に考えれば分かることではないでしょうかそもそも、民主主義は封建的なものに対し生まれたものであり、あくまでも差別しない、 > 特定の人間を認めない、自主、平等が原則です。 歴史的に考えても封建制・君主制は廃止され、民主主義国家になってくるのが歴史の流れです しかし、多くの賢明な人々が、何故だまされたのでしょうか、何故だます必要があったのでしょうかこんなこともしっかり考える必要があるのではないでしょうか 戦争ついても、多くの人々は、必要でない、心から平和を願っております、残酷な殺し合いなど人間である限り、望む人々はおりません。しかし、多くの人々がだまされ、又、一部の人々は何故日本を戦争をしたがる国にしたいのでしょうか、これらの問題に解答できる、又考えることは必要と思います。 (S.T.) |
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我孫子育ちの若者が平和行進に参加して |
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7 月 18 日の平和行進には 90 余名の方が参加されました。 我孫子 9 条の会の会員である両親の誘いもあり、湖北駅から柏への引き継ぎ地点のつくし野まで、初めてプラカードを背中に付け平和行進をした。本来、平和活動と言えば自分のような次世代が中心となり、戦争体験者たる年配世代の話を聞き伝えていくという役割を担うべきであるが、実行に移すのに躊躇してしまっている。戦後の日本の平和への歩みとともに、再びの軍拡に向かう日本の情勢をも体感し、それをアピールするために真夏の街道を行進する年配世代の人達の後ろ姿を見て、この平和を維持するという活動を引き継いでいかなければならないと感じたところである。 平和行進のために我孫子を横断したことで、自分の生まれ育った我孫子が平和に向けて、取り組もうとしている軌跡を実感できた。我孫子市副市長の応援の挨拶に始まり、沿道から応援してくれる地元の方々、手賀沼公園での平和記念碑前での黙祷。この記念碑は広島市から原爆で被爆した建物のコンクリート片を譲り受けたものであった。 「平和に暮らす」、 そのためには自分が暮らす地域で平和活動を展開していくことが、なによりの基盤となる。この国民平和大行進は最北端の北海道からスタートし、2千を超える自治体を回るものであり、各地域ごとの平和活動の基盤が築かれるとともに、連携することにもつながる。 今回、平和行進に参加することによって、次世代の自分らの役割・我孫子市政の平和への取り組み・平和に暮らすためにはその暮らす地域から平和をアピールしていく事が基盤となること、そして雨に降られながらも年配の皆さんは力強く歩きながら、若い自分を気遣ってくださり、平和行進が強固かつ実直な人の思いが原動力になっていること感じることができた。( Y・H ) |
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伊藤 真さんの講演<いま考えよう! 暮らし・平和と「憲法の力」>を聴いて | |
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2008年8月23日 柏アミュゼ ・・・柏市中心の講演実行委員会に流山九条の会とともに我孫子九条の会も参画しました。 講師略歴 1958年生まれ、1981年司法試験合格、弁護士活動と東京リーガルマインドの看板講師、1995年伊藤塾設立、現在司法試験受験生への講義の他に日本国憲法の理念を一般人に解き明かすことを目指して全国を駆け巡っている。 |
伊藤氏は、「憲法とは何か」を根本テーマとして、多岐にわたって1時間30分を一気に話された。そして、締めくくりとして、平和で民主主義の幸せな未来を開くために、私たちは「憲法とは何か」を知り、改憲について自分の意思で決定できる力を身につけよう、
「憲法の力」を力として一人ひとりのものにし、国民の力としていきましょうと呼びかけられた。 <9条はなぜ大切か・・・9条の意味> 人を殺してはいけない。人間は戦争をしてはいけない。どんなに正しい目的があっても戦争という手段をとってはいけない。殺人を目的とする暴力装置である「軍隊」は「市民社会」にとって異質で危険な存在である。市民社会では主体的に生きる一人ひとりが大事であり、生命を大事にする社会である。「軍隊」は個人より組織を優先させ、「服従」の関係性からなる組織で、殺人を目的とする。そのように危険で異質なものを、社会に置かない、持たないのだということを明確に表明したのが「憲法9条」である。 <国民と国家の関係性の逆転・・・日本国憲法と大日本帝国憲法との比較>●日本国憲法 平和主義(戦争をしない国になった) 国民主権 基本的人権(国民に奉仕するために国がある、一人ひとりのために国がある、 すべての国民は個人として尊重される・13条) 政教分離(信教の自由、国の宗教活動の禁止・19条) 地方自治(国に対して地方自治体がある。国が住民に対して人権や自由の侵害をする場合、住民の立場に立つ) ●大日本帝国憲法 天皇主権 人権は臣民として天皇の下にある権利 国家神道で教育に介入(1974年の台湾出兵以来1945年の敗戦まで、政府は侵略戦争をしつづけたが、憲法で戦争をし続けるためには、いろいろの仕組みが必要であった。伊藤博文は日本古来の神道と天皇を結びつけ、宗教のバックボーンで国民を統治して、人の心まで支配しようとした。) <イラク自衛隊派遣違憲の名古屋高裁判決> 名古屋高裁の特別陳述・・・・バグダットは多国籍軍と武装勢力との武力紛争地域であり、(具体的な空輸活動を述べて)航空自衛隊の米軍と多国籍軍の兵士輸送・補給の自衛隊の活動は、他国による武力行為と一体化した行為である。そして、イラク特措法を政府と同じの合憲解釈に則ると考える場合としても、自衛隊の空輸活動は武力行為を禁止した同法2条2項に、また活動地域を非戦闘地域に限定した同条3項に違反している。また特措法に違反するのみならず憲法9条1項に違反すると認められる。 <多数民主主義の弊害を除くものとしての憲法> |
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訃 報 |
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