我孫子市九条の会

メール | サイトマップ |
我孫子市九条の会トップページへもどります
全国九条の会の呼びかけにこたえて集まった、千葉県我孫子市民による自主的な団体です
我孫子市九条の会に参加したい方はこちらをごらんください
我孫子市九条のイベントやそのほかの行事などのトピックスです
我孫子市九条の会の会報を掲載しています
我孫子市九条の会が企画した「手賀沼河童・九太郎の憲法問答」をひろめてください
全国九条の会やほかの護憲団体へのリンクです
subglobal8 link | subglobal8 link | subglobal8 link | subglobal8 link | subglobal8 link | subglobal8 link | subglobal8 link

我孫子市九条の会ニュース

small logo
 23
                                          2009年6月
講演会「田母神・ソマリア問題から憲法を考える」を開催しました

 

◆6月7日2時から我孫子市九条の会はけやきプラザ ホールで講演会「田母神・ソマリア問題から憲法を考える」を開催しました。講師は、山田朗さん(明治大学教授、日本近現代史・軍事史、天皇制論。50名ほどの方が熱心に耳を傾けました。山田朗さんは昨年10月に明らかになった田母神論文の問題点を徹底的に検証し、その歴史観の誤りを明快に指摘されました。さらに、後半では田母神論文が生まれる土壌、自衛隊の変容、変質について話されました。
日本は侵略国家であったか」と題する田母神俊雄・前航空幕僚長の論文は 「アメリカ合衆国軍隊は日米安全保障条約により日本国内に駐留している。これをアメリカによる日本侵略とは言わない」と始まり、 1)中国・朝鮮への日本軍の駐留は条約に基づく、2)蒋介石はコミンテルンに動かされていた、3)我が国は蒋介石により日中戦争に引きずり込まれた被害者、など約20の論点を挙げ、最後は「自衛隊は領域の警備も出来ない、集団的自衛権も行使出来ない、武器の使用も極めて制約が多い、また攻撃的兵器の保有も禁止されている。(略)このマインドコントルールから解放されない限り、我が国を自らの力で守る体制がいつになっても完成しない(略)私たちは輝かしい日本の歴史を取り戻さなければならない。歴史を抹殺された国家は衰退の一途を辿るのみである」と結論づけている。

このページのトップへ

(以下、講演のメモで、講演で印象に残ったことを箇条書きしてあります)

*旧日本軍の中国・朝鮮への駐留は条約に基づいたもの
帝国主義時代の条約そのものが侵略行為で、条約は形を整えたものに過ぎない。また、了承を得ず、 進駐した北部仏印やタイなどの事例もある。これらは、外交よりも軍事作戦を優先させた結果である。
   


*コミンテルンの陰謀論
学者には全く相手にされない俗説。蒋介石政権がソ連の援助を受けていたことは事実だが、 米英の支援も受けており、コミンテルンが蒋介石を操っていたならば国共内戦など起こりようがない。
*日本はアジアの解放者だった
日本が朝鮮や台湾でインフラを整えたり、教育に力を入れたのは事実であるが、それは植民地の産業振興と現地の人々の同化を狙ったものである。植民地の大学は、移住した内地人のためで現地人を受け入れたのは親日派エリートを養成するためであった。「穏健な統治」というが、満州における「五族協和」は、平等主義を謳ったものではなく、上下関係を前提としている。また、年間数千から多いときは1万人以上を処刑したりした。裁判も経ず、処刑をする行為が許されおよそ、穏やかだったとは言えない。 日本は、朝鮮を植民地にする際、欧米列強から承諾を得るようにした。つまりは、解放者ではなく、列強の仲間入りをしたとみていい。そのうえ、欧米では終わっていた19世紀型の対外膨張主義を実行した。
 
*日本に責任を押しつけた東京裁判のマインド・コントロールに縛り付けられている
東京裁判は、占領政策の一環として国家指導層の再編をねらった裁判である。ターゲットを陸軍首脳の一部に限定し、英米協調派の復活が目指された。陸軍首脳の一部とは、三国同盟を締結し中国を侵略した主流派のことである。それで「国体」は護持された。指導層にはきわめて都合がよい結果となった。

講演の後半ではこのような田母神論文が世に出た背景とは何だったのか。自衛隊に何が起こっているのかを山田氏は述べた。

自衛隊内では戦前・戦中への反省皆無の歴史観が蔓延している。田母神問題は自衛体内で軍隊化を求める「マグマ」が上昇していることを示す。 78年栗栖発言と同じ危険な兆候。
冷戦終結によりヨーロッパでは軍縮が進んだが、日本は米軍と一体化した海外派兵で軍縮を免れた。海外派兵を進めた日本は、一貫して軍拡を進め、海上自衛隊の艦艇トン数が湾岸戦争時の30万トンが17年で1.5倍に増え、海上兵力世界5位になるなど、主要軍事大国となった。
  ヘリ3機搭載、4950トンのはるな型護衛艦の後継としてヘリ10機搭載、13500トンのひゅうが型ヘリコプター搭載護衛艦は空母そのもの。おおすみ型輸送艦=揚陸艦も建造している。
  自衛隊は海外では軍隊として扱ってもらえ、心地がよい。だが、国内では「軍隊のようなもの」。隊内では不満がたまり、幹部は改憲論に傾斜している。一般隊員では自殺、パワハラ・セクハラが横行している。一般隊員の自由を押さえつけてきたのが、「言論の自由」を言う田母神である。

「田母神論文」は、自衛隊が集団的自衛権を行使できる「自立」した本格的軍隊になることを呼びかけている。
ソマリア沖への海自派遣は議論も十分にされず、領海侵犯にも当たらない。(海上保安庁の巡視船でも海賊対策には十分なのにかかわらず、)既成事実をつくるため派遣を断行したようにしか思えない。

結語として、「市民としてできること」が提言された。
市民がもっとイラクの実態、自衛隊の活動の実態に関心をもち、実態を明らかにする作業を進める必要がある。戦争の実態・歴史を市民が知ることが必要。日本の軍拡に対抗して中国の空母建造など、アジアの軍拡競争が拡大している。昨年4月17日のイラク派兵違憲名古屋高裁判決を活かし、 ソマリア海自派遣・アフガニスタン派遣・派兵恒久法への批判に「平和生存権」をもって対抗すべきである。  (H・Y)

講演「田母神・ソマリア問題から憲法を考える」を聞いて
 

「日本軍の中国.朝鮮への駐留は条約に基づいたもので、相手国の承認ずみ」「日本の植民地統治は穏健なもの」「満州国の五族協和は人種平等を謳った画期的なもの」「日本被害者論」「人種平等の世界が到来したのは日露戦争・ 大東亜戦争を戦った日本の力によるもの」…などなどの田母神氏の論点についての山田朗教授の徹底検証は大変分かりやすく勉強になった。(本田さんの講演の要約参照)講演を聴いて参考になったのは「満州国」には憲法も議会もなかった。『暫行懲治 討匪法』に基づいて日本の警察や軍隊があやしいと思った現地人をその場で処刑・殺害(一万人以上)していたこと、 「日露戦争」の実態(情報提供や借金への協力でイギリス・アメリカの支援が大きかったこと)「東京裁判」客観的評価..救われたのは日本の国家指導層(軍部の一部を除く)ソマリアに行った海自護衛艦は破壊力が大きすぎ海賊対策には不向きなこと、 海上保安庁の巡視船はヘリ搭載の世界最大級の巡視船であること、特に武器使用と武力行使の境がなくなること、主要国兵力ランキング表に基づき各国の戦力の分析 .北朝鮮の航空機はまともに戦闘できるのは20機ほど100万の陸軍も2日ぐらいしか戦闘できない。 だからミサイルや核にしがみついている..TACなどでアジアの平和の流れが大きくなっている反面、中国・インド・パキスタンなど軍拡を相互に競い合っているという危険な状況。最後に日本のこれから・市民としてできることを4点にまとめた。これは 我孫子市九条の会の今後の活動への提起として参考になった。 (S・A)

 

 
我孫子市九条の会リーフレット ができました!
A4 判 3 つ折りのコンパクトな体裁です。
イラストは運営委員の伊藤咲枝ださんが描きました。「憲法 9 条を守る」ことの大切さがやさしく説明されています。
「手賀沼カッパ 九太郎の憲法問答」とともに市民に呼びかけるツールとして活用していきましょう

「9の日」署名活動に参加して・・・・・

 
我孫子市九条の会では、5月から「9」の日の午後3時から4時まで駅頭で「憲法の改悪に反対し、9条を守ることを求めます」の署名を集める活動をしています。
「憲法9条」だから「9の日行動」の日です。
 以前、会員の皆様に用紙を渡し、署名をしていただいたことや、イベントの会場でよびかけたことはありましたが、広く一般の方への取り組みはしてきませんでした。目に見える活動で、一人でも多くのひとに「憲法九条」の大切さを知ってほしいと思っています。

5月9日 第1回 我孫子駅南口にて  参加者16名 署名45筆

6月9日行われた講演会「田母神・ソマリア問題から憲法を考える」のチラシを配りました。新たに作られた布製の大きな横断幕は遠くからでもバッチリ見えます。むずかしい学習会(?)とは違い、屋外での宣伝活動は人の反応が直に伝わってきて、やりがいがあります。
16名の参加は大きな力になりました。

6月9日 第2回 我孫子駅北口にて 参加者9名 署名56名

 できたてのホヤホヤ「我孫子市九条の会」のリーフレットを配布しました。運営委員のTさんが書いた優しいイラストのリーフレットははとてもいい感じで、見た人が憲法九条について関心を持ってくれそうな気がします。今回は3人の方に入会申込書を渡すことができました。
北口は学生さんが多く、署名もしてくれましたので「手賀沼カッパ 九太郎の憲法問答」が大変役立ちました。 
エピソード紹介
60歳くらいの女性、近寄ってきてペンを取り「あっ!どっち? 変える方じゃないですよね」と念を押しました。私の顔を見て「守る方の顔ですよね。 だから自然に足が向いたのね」お互いに顔を見合わせって笑ってしまいました。
学生さんらしい若者に「九条知っている?」と声をかけたら「くさっても大学生、九条は知っているよ」と署名してくれました。
 
来年5月「憲法改正国民投票法」が施行されます。中曽根元総理大臣を会長とする「新憲法制定議員連盟」は九条の会を敵視し、対抗する草の根運動を組織することを呼びかけています。
 今こそ「九条を守って、活かす」という声をしっかりあげる必要があります。これからも9の日行動を続けていきますので、会員の皆様、ぜひ一度参加してみてください。  (I・S)
 
「5.2憲法九条の集いin千葉」に参加しました・・・・・・・・・・
 
 「九条の会・ちばけん」と「九条の会・千葉地方議員ネット」共催の表記の集いが習志野文化ホールで開催されました。会場は満席になり、1500人以上を大きく超える参加者であふれ、入場できない方も100人以上あったとのことでした。
 高遠菜穂子さんは「命に国境はない〜イラクの非暴力は実現するか〜」という演題で講演されました。高遠さんは前の晩にイラクから帰国されたばかりで、イラク戦争以降の米軍の無差別爆撃の実態を凄惨な写真や映像(殺された後、放置されている間に野犬に食い荒らされ、足の骨が出ている写真等沢山)で紹介されました。また、自衛隊のイラク派遣によって生じ始めたイラク人の反日感情のため、高遠さんは日本人であることを隠して行ったご自身の医療支援活動についても話されました。海外では、日本の憲法九条がどこでも話題になりますが、日本で「九条の会」が作られ、九条を守る運動が大きく広がっていることについてはほとんど知られていない。「日本人がやるべきことは今こそ九条を世界に発信すること」と語られ、参加者の共感を呼びました。
 九条の会の呼びかけ人の一人である奥平康平さんは「九条の会とぼく」という演題で講演されました。各地の集会で、九条改悪を許さないという思いが参加者の底流に地下水のように流れている。自民党の要職にあった箕輪 登さんも九条は守らなくてはならないとがんばっており、広範な人々が「九条の会」の精神に賛同していることなどについても話されました。また、「健康で文化的な最低限度の生活を営む権利」を保障した憲法25条と9条との密接な関係がますます大事になっていることにつても語られました。(A・T)
 
国民平和大行進に参加を!

 

このページのトップへ

About Us | Site Map | Privacy Policy | Contact Us | ©2006我孫子市九条の会 All Right Reserved